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スライド7
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この標準値を分娩後または乾乳後10日間ごとに設定しました(10日間ごと標準値)。
X軸に乾乳および分娩後日数別に時系列で示し、平均値+1SDを上限、−1SDを下限とします。ここでは、乾乳期と泌乳初期の例を示していますが、それぞれ、10日毎に±1SDの範囲が標準値として設定しています。なお、この診断図は、Y軸全体で平均±3SD 、Y軸ひと目盛を1SDとすることで、個々の検査値について標準値からのズレの大きさ(=異常の程度)を同じ尺度で表示できるよう工夫しています。
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スライド8
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このようにして設定した10日毎標準値による判定例を示します。
同じ測定値であっても、分娩後日数の違いにより判定結果が異なることがわかります。これが、個体診療における病牛の診断とは大きく異なるMPT診断の特徴です。
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スライド9
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MPTの項目は、ここに示す項目を採用しています。
大きく4つのカテゴリー、蛋白代謝、エネルギー代謝、肝機能検査、そして無機物代謝関連項目で、全13項目と、乳量、乳成分を対象にしています。
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スライド10
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MPTの検診対象牛は、5乳期から、それぞれ6頭ずつ、牛群全体で30頭の牛を選定します。この際、外貌などから臨床的に明らかな異常すなわち病気であると思われた牛は検査対象から除外するとともに、特定乳期の頭数が少ない場合には他の乳期の頭数を増やして、できるだけ30頭になるようにしています。
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スライド11
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では、MPTではどんなことが分かるのでしょうか?
大きく分けると、潜在的な病牛の摘発と栄養管理の点検です。
特に、栄養管理の点検はMPTの最も得意とするところであり、栄養の過不足とバランスの点検がそれぞれ可能です。
以上、MPTの原理と判定方法について申し上げました。
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